1990年代の音楽シーンを席巻し、数々のミリオンセラーを叩き出した伝説的ロックバンド「WANDS(ワンズ)」。時代ごとに鮮烈な変遷を遂げてきた同バンドは、これまでに3人のボーカリスト(上杉昇、和久二郎、上原大史)がマイクを握り、それぞれの個性でリスナーを魅了してきました。メンバーチェンジや解散、そして現在の第5期に至るまでの道のりは、日本の音楽史においても特異な軌跡を描いています。
本記事では、WANDSの歴代ボーカルの活動期間や歌声の特徴、時代ごとの加入・脱退の経緯、そして楽曲の引き継ぎに関するリアルな実態まで、信頼性の高いファクトに基づいて徹底的に解説します。
WANDSの歩みと歴代ボーカルの変遷一覧

WANDSは、ギターの柴崎浩、キーボードの木村真也、そしてボーカリストを中心に結成されたロックバンドです。所属事務所はB ZONE傘下の株式会社ギザアーティスト(Ading)、レコードレーベルはGIZA studio傘下のD-GOに所属しており、公式ファンクラブ「WANDER-LAND NEO」を中心に現在も精力的な活動を展開しています。
まずは、バンドの歴史と歴代ボーカルの担当期間、体制の移り変わりを一目で把握できるよう、以下の標準的な比較表にまとめました。
| 時期・期 | 活動期間 | ボーカル担当 | 主なメンバー構成 | 代表的な特徴・動向 |
|---|---|---|---|---|
| 第1期 | 1991年~1992年 | 上杉昇 | 上杉昇、柴崎浩、大島康祐(途中脱退) | 「寂しさは秋の色」でデビュー。歌謡曲的要素とロックを融合させた初期スタイル。 |
| 第2期 | 1992年~1997年 | 上杉昇 | 上杉昇、柴崎浩、木村真也 | 「世界が終わるまでは…」や「もっと激しく抱きしめて」などミリオン連発の黄金期。 |
| 第3期 | 1999年~2000年 | 和久二郎 | 和久二郎、柴崎浩、木村真也(※途中脱退等あり) | ボーカルとギターが交代。「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」などを発表後、2000年に解散。 |
| 第4期 | (活動なし) | - | - | 解散期間。約19年間にわたりバンドとしての活動は停止。 |
| 第5期 | 2019年~現在 | 上原大史上原大史、柴崎浩、木村真也 | 新ボーカル上原大史を迎え、往年の名曲の再録や新曲で鮮烈な復活を果たす。 |
第1期・第2期:上杉昇が築き上げたWANDS黄金期の圧倒的歌声
WANDSの歴史を語る上で外せないのが、初代ボーカリストである上杉昇の存在です。1991年のデビュー当時、独特のハスキーかつ艶のある歌声と卓越した歌唱力で、瞬く間に音楽シーンのトップへと躍り出ました。
特に第2期においては、ギタリストの柴崎浩、キーボーディストの木村真也という3人体制が確立され、ビーイングが牽引する音楽業界の中で次々とヒット曲を連発。「世界が終るまでは…」や中山美穂&WANDS名義の「世界中の誰よりきっと」など、現在でもカラオケやメディアで歌い継がれる国民的ナンバーを世に送り出しました。しかし、音楽性の方向性の違いなどから、1997年に上杉昇と柴崎浩がバンドを脱退する事態となり、第2期は事実上の終焉を迎えます。
第3期:和久二郎の加入と新境地への挑戦、そして解散の経緯
第2期の終焉から約1年半を経た1999年、WANDSはボーカルに和久二郎、ギターに杉元一生らを迎えた第3期として突如活動を再開します。公式発表や当時のメディア報道によると、バンド名の「WANDS」の名を受け継ぎつつも、よりヘヴィでオルタナティブなロックサウンドへと舵を切りました。
アニメ『ドラゴンボールGT』のエンディングテーマとなった「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」などがスマッシュヒットを記録したものの、往年のポップ路線を支持していたファン層とのギャップや時代の変化もあり、2000年3月にバンドは解散を発表。約10年間にわたる第一章の歴史にいったん幕を下ろすことになりました。
第5期:上原大史を迎えた衝撃の復活と楽曲の継承
解散から約20年が経過した2019年、音楽界に大きな衝撃を与えるニュースが飛び込みます。オリジナルメンバーである柴崎浩と木村真也の2人に加え、新たなボーカリストとして上原大史を迎え、第5期WANDSとして本格的に始動したのです。
新ボーカルの上原大史は、圧倒的な声量と高い表現力を持ち、上杉時代の楽曲も自身のスタイルでリスペクトを込めながら見事に歌いこなすことで絶賛を集めています。第5期による「世界が終るまでは… [WANDS 5th ver.]」の公開や、テレビ番組での熱唱は、往年のファンだけでなく新たな若い世代のリスナーをも魅了し、バンドの健在を知らしめました。
時代ごとのメンバーチェンジと音楽的スタイルの変化
WANDSが長きにわたって愛され続けている最大の理由は、メンバーチェンジを経ながらも「時代の空気を映し出すロックバンド」としてのアイデンティティを保ち続けた点にあります。
第1・2期の上杉昇が表現した退廃的かつ切ないメロディ、第3期の和久二郎が挑んだ硬派なロックアプローチ、そして現在の第5期で上原大史が体現する「過去の遺産を受け継ぎつつ現代の音としてアップデートする手腕」は、いずれもビーイングが培ってきた優れた楽曲制作・プロデュース力と密接に結びついています。メンバーが変わるごとに異なる表情を見せながらも、一貫して「歌の力」を最前線に置く姿勢が、日本のロック史における独自の立ち位置を築いてきました。
【wands ボーカル歴代】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:WANDSの歴代ボーカルは全部で何人ですか?
A1:正式な歴代ボーカルは、第1・2期の「上杉昇」、第3期の「和久二郎」、第5期の「上原大史」の合計3人です。
Q2:第4期の活動がなかったのはなぜですか?
A2:2000年の解散から2019年の再始動までの期間はバンド活動が行われておらず、公式の歴史上、第4期という呼称の活動期間は存在しません。
Q3:現在の第5期ボーカル上原大史は過去の楽曲をどのように歌っていますか?
A3:原曲の魅力を損なわないリスペクトを持ちつつ、現代的な圧倒的歌唱力と伸びやかなアレンジで歌い上げており、ライブや配信でも非常に高い評価を得ています。
WANDSの歴代ボーカルの変遷をたどると、単なるメンバーの入れ替わりではなく、それぞれの時代の音楽シーンの潮流と深くリンクした必然のドラマが見えてきます。上杉昇が刻んだ圧倒的なカリスマ性と原点、和久二郎が挑んだ挑戦の軌跡、そして上原大史が現在進行形で切り拓いている新たな黄金期。
過去の名曲たちが色褪せることなく現代に蘇る奇跡は、メンバーの確かな演奏力とボーカリストたちの類まれな才能の融合によるものです。2026年現在も進化を続けるWANDSが、今後どのような音を鳴らしていくのか、音楽ファンの熱い視線が集まり続けています。